WorkNCが業務時間の大幅短縮を実現! --3時間かかっていた業務が、わずか5分に!(日本)

 

"WorkNCは開発コンセプトでも唱えている通り、“操作が簡単、導入が簡単”でしたので、業務に支障をきたすことなくスムーズに導入することができました。"

松井 治樹 氏(業務部 部長)

 
主にエンジン、ミッション系の自動車部品、産業機械用部品、硬脆性材部品など、複雑形状や薄肉形状の精密部品を加工している株式会社トムコ。
常に短納期ニーズに応える最先端機械加工技術を追求し、設備投資や社員教育への取り組みを積極的に行っているトムコを訪問しました。
 

はじめに

技術・品質・スピードの三位一体を提供するトムコ(旧利根工業所)は1953年に社員数名で創業し、1957年に利根工業所を設立。主に、溶接・板金・プレス・旋盤などの汎用機器を扱うことからスタートした。現在では主にエンジン、ミッション系の自動車部品、産業機械用部品、超硬部品、セラミック部品、シリコン部品などの機械切削加工を行っている。1962年・1965年と業務拡張に伴い移転、工場の増設・新設をする。現在、1500坪の敷地内に本社オフィスと工場を保有している。1989年に、利根工業所より株式会社トムコへ商号を変更し現在に至る。

今回の訪問では、同社のモットーである「多品種少量でスピーディなモノづくりを求められる時代に対応」の実現を支援するWorkNCが、業務短縮や高能率化の為にどのように活用されているのか。また、技術コラボレーションの一環としてJIMTOF 2008向けに加工した“兜”サンプル製作の取り組みについて、代表取締役 松井繁樹氏と業務部 部長 松井治樹氏にお話しを伺った。
 

WorkNC導入経緯

同社がWorkNCを導入したのは、約3年前。
「以前は、他のCAMのみを利用していましたが、それで全てを補うことは非常に困難でした。加工内容次第では、NCデータ作成に非常に時間がかかっていました。また、部分的な形状加工(倣い加工)や総削り出しを行うにあたり、何か他のCAMを導入しないと対応が困難と考え、数社のCAMを検討することにしました。新たにCAMを探した際に最初に考えたことは、“簡単で直感的に扱えるCAMはないか?”ということでした。」(松井部長)
 

WorkNCを選んだ理由は?

「業界で名の通ったソフトウェアだったので、ずっと気になる存在でした。WorkNCの大手ユーザーの技術責任者の助言と紹介もあり、デモをしていただいた結果、導入を決断しました。また、導入時点で最新の同時5軸加工機を保有していましたので、同時5軸加工データを作成できるCAMが必要だったことも決め手の一つとなりました。
導入にあたって3~4社のCAMを検討、もちろんテスト加工も行いました。前評判も良かったのですが、WorkNCは思った通りの仕上がりでした。元々使っていたCAM(現在も使用)は、何でもできるが特化型ではない為コマンドも多く、完全に使いこなすのは困難でした。しかし、WorkNCは開発コンセプトでも唱えている通り、“操作が簡単、導入が簡単”でしたので、業務に支障をきたすことなくスムーズに導入することができました。その上、パスの編集が容易で、本当に操作も簡単で、非常に使いやすいソフトウェアだと思いました。この2点は、会社で使用するソフトウェアとしては、大変な重要なポイントです!」(松井部長)
 

導入の効果

「WorkNCを導入したことで、従来改善したいと思っていた点がすべて改善することができただけでなく、業務の短縮化を実現することができました。以前に比べ、より速く・より多くの業務をこなせるようになったので、業績アップを実現、利益へ反映することができました。作業効率を向上できただけでなく、余った時間を利用して他の業務を行うことができたので、企業全体の底上げを図れたと言えます。」(松井部長)
 

有効な機能は?

「自動のパス出しや編集機能です。特に編集機能は優秀ですね。必要な箇所のみ簡単にツールパスを取り出すことも可能なので良く使います。試作品製作は、“納期がない=少しでも早く納品してほしい”といった要望に如何に応えられるかが重要な課題だと思います。WorkNCを導入したことで、今まで1週間かかっていた業務が、今ではわずか2日で完成できるようになりました!その上、WorkNCは立ち上げが早いので、時間を短縮できるようになりました。
他には、検証機能が非常に有効です。形状検証機能(色分けを行う)はビジュアル的に形状を検証してくれるので、目で見てすぐに分かります。コーナーRなども自動で色分けされるので、工具の選定もすばやく的確にできます。さらに、断面切り(片側が半透明・片側が普通の状態で切り口が見える)もできるので、裏側などの分かり辛い箇所も見やすくなりました。また、WorkNCの特徴の一つである3Dストック機能を使うことで、無駄なエアカットやパスを無くし、加工時間・工程数を減らすことができました。WorkNCは、標準ファイルとしてツールライブラリ(会社ごとの登録が可能)が搭載されていて、機械・工具・パスの種類などを表記した加工テンプレート情報をデータベース化できるので、次回類似製品を製作する際に流用でき非常に便利です。」
(松井部長)

「WorkNCでデータを読み込むと、重いデータも軽くなるような気がします。CAMの最も重要な点として、
如何にCADデータの読み込み変換時に問題なく忠実に形状を表現できるか否かに尽きます。WorkNCは、計算時間も速く、総削り出し(兜製作)においても、データ変換エラーは全くありませんでした。また、WorkNCは曲面加工に強いので、本当に作業効率をアップすることができました。」(松井部長)
 

●月照プロジェクト “鎧兜”サンプル製作--3Dスキャンから加工完成まで、4週間で完成!

兜の製作にあたって

「月照プロジェクトの始まりは、大鳥機工株式会社様よりJIMTOF用切削サンプルの出品依頼を受けたことです。CADデータがなかったので、リバースエンジニアリングによるCADソリッド化をすることに決定しました。兜は一体型(ブロック)で削る必要があったので、機械ストロークの問題や変形、ビビリがないような加工方法を考えなくてはならず、機械のパラメータをチューニングして加工を行わなくてはいけませんでした。また、日程の関係で、本来使用したい工具をきちんと選ぶことができず、ある工具で削らなくてはならず大変でした。その上、通常の業務をこなしながら製作にあたっていたので、集中力を保つことさえが重要な課題でした。限られた日程でMCへのNCデータ作成・加工を実施しなければならなかったので、WorkNCのシミュレーションを信じ、同時5軸加工を夜間無人運転で試削りし続けたこともありました。限られた条件の中で、少しのミスも許されない緊迫した状況でしたが、結果は大成功!」(松井部長)
 

有効活用したWorkNCのツールパスは?

「グローバル荒加工/再荒加工パスでの3Dストック認識は、常にどの加工方向から見ても被削材形状を認識してツールパスを作成できるので、加工工程集約の実現に活躍しました。もし3Dストック認識ができなかった場合、マニュアル作業が増大するだけでなく、ツールパスの本数も膨大な数になってしまいます。荒・中荒加工では、常にあらゆる方向から素材形状が認識できるか否かで、オペレーション工数・加工時間等が大幅に異なります。その為、WorkNCの3Dストック認識によるツールパスは、非常に重要な要素の一つとなります。
兜のような形状の場合、殆どが同時5軸加工する際の工具の軸姿勢をマニュアルで設定しなくてはならず、その際に最も大事な条件として、CAD側で補助要素と呼ばれるサーフェスや、カーブ、ポイントなどを作成して、オペレーターの工具軸姿勢の意思入れをする必要があります。WorkNC V19/G3から新たに搭載されたツールパス”5軸サーフェス沿い垂直加工パス”は、そのような場合にコントロールしやすいツールパスの1つです。今回の同時5軸加工の実現も、この”5軸サーフェス沿い垂直加工パス”があってのこととなりますので、最も有効活用したツールパスです。」(松井部長)
 

WorkNCへの要望・今後期待すること

「導入後すぐに稼働させたいこともあり、トレーニングを受講しました!内容も良く、有益でした。サポート体制もしっかりしていて、丁寧に対応して頂けるのでいつも助かっています。
WorkNCを導入したことで、改善したい点をすべて改善できたので、要望は特にはありませんが、やはり高速処理、特に同時5軸に期待したいところです。次期バージョンや新製品に期待しています!」(松井部長)
 

今後の展開

「少数精鋭の技術者集団を確立していきたいと考えています。人員も必要であれば増やしていきますし、必要最低限の範囲で、個々の技術力を向上させていく予定です。今後伸ばしたい業種は多数ありますが、とにかく色々な業種の新規受注を増やしていきたいと考えています。」 (松井部長)

「トムコに任せれば何とかなる」と言っていただける機械加工のスペシャリスト企業を目指すトムコの挑戦は、これからも続く。

 

企業について

社名: 株式会社トムコ

Web: www.tomco-web.co.jp

 

 

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